「 ——— 高尚で気高き名を知ることを赦そう。 」
「 この名を呼び、この玉体に触れ、共に在れる泡沫の時を誇りに思うといい。 」
「 ………… ふ、ふふ、はははっ、なんてな。そう委縮しないでくれ、“ 冗談 ”だよ。 」
【 名前 】
Falsa・Juppiter=maguna・Maleficium・De・Aurelio
( ファルサ・ユピテル=マグナ・マレフィキウム・デ・アウレリオ )
「 ……君の考えが手に取るように分かる、長いだろう? 」
「 君の思う様、好きに呼んでくれて構わない。 」
【 性別 】 男性
【 年齢 】 18歳
【 身長 】 188cm
【 種族 】 人魚
【 水生生物 】 ナポレオンフィッシュ
【 寮 】 サーフェント寮
【 学年 】 3-C
【 所属 】 生徒会副会長 / 部活動未所属
【 容姿 】(⚠︎イラスト参照⚠︎)
「 この髪も、この瞳も、何一つだって好きじゃない。 」
「 けれどそれは些細なことだ。 」
「 風貌に『自我』など必要ない。 」
👑 ——— 𝐇𝐚𝐢𝐫
“ 翠玉の貴人。 ”
“ 彼は他の何よりも、そう述べるに相応しい。 ”
エメラルドグリーンに輝く、長く美しい髪は彼を語るのに外すことは出来ないだろう。
腰を超え膝を超え、脹脛の辺りまで根気強く伸ばされた髪は痛むことを知らぬ艶やかさで、指を通せど少しの引っかかりもない。
まるで宝石みたいだと称されることも多いそれは頭のてっぺんから毛先かけて、やや緩やかに色の変貌を魅せている。
ハーフアップに結わえた髪には、まるで砂漠に生きる蛇の様に変幻自在な髪飾りがひと巻。
意思があるように見えるそれは魔法道具の一種で、彼が合図を鳴らすなら、誰の手にも捕まらない滑らかな動きで解けてしまうのだ。
👑 ——— 𝐅𝐚𝐜𝐞
“ 眉目秀麗、そんなもの言われ慣れているかのような、 ”
“ ただ、『 高貴 』 。 ”
恐ろしささえ抱く整ったかんばせは、陶磁器のように白く滑らかな肌と、優しくも何処か冷ややかな微笑みを讃える一種の芸術品に違いない。
花緑青の澄んだ双眸は静かな光を宿し、少々つり目気味ではあるものの、優しげに下げられた眉でどうにか相殺が叶っているようで、差程高圧的だという印象は抱き辛いだろう。
成長期が早く来たのか、齢18という若輩にしては酷く大人びた風貌をしている。
麗人と言うに相応しい、やや長めの睫毛も『大人びている』と感じる一因になっていることは否めない。
決して微笑みを絶やさず、優しく細められた瞳で世界を眺めている。
👑 ——— 𝐂𝐥𝐨𝐭𝐡𝐞𝐬
“ 清く、正しく、美しく。 ”
“ 中身までそう出来なくとも、見てくれだけは。 ”
体付きは、どちらかと言うと靱やかだ。だが華奢では決してない。
SMAmにおける生徒会副会長という立場に着き、加えて失敗の許されない彼の出自がそうすることを強いているとでも言うかのように、素晴らしく模範的で注意の仕様も無い制服の着こなしが、約三年間絶やすことなく続けられている。
眩いくらいに白いシャツは糊付けがしっかりとされていて、寮指定色のスーツベストも、ブレザーも、ズボンよ裾に至るまで一切の汚れが見受けられず、そしてそれは襟に通されたネクタイにも例外なく言えること。
黒の革靴の紐をサーフェント寮を象徴する淡い水色に変えることまで余念なく。
シャツの襟には大振りのラペルチェーンが取り付けられていて、遠目で見ればシンプルながらも、左腕に取り付けられた生徒会の腕章も相まれば確かな地位を感じさせるものとなっている。
👑 ——— 𝐀𝐜𝐜𝐞𝐬𝐬𝐨𝐫𝐲
“ 着飾ることも時には重要である。 ”
“ 迂闊に下と見られては、根幹に関わりかねない。 ”
細くもしっかりと骨ばった両手には上質な革手袋を。手の甲の部分には、学校から配られた100カラットのホワイトマリンが埋め込まれており、常に肌身離さず所有することを想定されている様子。
右耳にはイヤーロブとアウターコンクに開けられた、何の変哲もない金色の二つのピアス、そして繋ぐチェーンが一束。
右耳には、イヤーロブとアウターコンク。そしてそのふたつのピアスを繋ぐチェーンが一束。
左耳には薔薇と蔦を象った金のピアス。小さなホワイトマリンがひとつと、それに並び光を放つ紅玉が埋め込まれたそれは、何にも優る彼のお気に入りとなっている。
服に隠れて見えないが、首元には家紋の記されたネックレスが掛けられており、発信機と通信機の役割を担っているようだ。
【 性格 】
「 …… 嗚呼、珍しい。私に用があるのか。それは申し訳ないことをした。 」
「 ———ところで、君は私の知り合いで間違いないか? 」
「 すまない、覚えていなくてね。 」
👑 ——— 𝐄𝐬𝐬𝐞𝐧𝐭𝐢𝐚𝐥𝐥𝐲
“ 波風を好まない平和主義者。 ”
“ 決して臆病者ではなく、唯、見守るのみを良しとして。 ”
彼を一言で言うのならばひどく穏やかで、子守唄を歌うように優しくゆったりとものを喋る人だ。
心を落ち着かせる声を持ち生まれた彼は、それに見合った静寂とした水面のような精神を持ち合わせている。
争いから距離を置きこそすれ、身の回りで起きた問題を放置するほど薄情な人物ではない。
寧ろ進んで解決に向かうと断言してもいい。
然し進んで渦中に入る訳では無いとも断言出来る。
彼が本当の意味で動くのは、それが『どうしても』という時だけ。
👑 ——— 𝐏𝐫𝐨𝐛𝐥𝐞𝐦
“ 誰にだって欠点くらいあるものだ。 ”
“ それが自ら望んだものであれ、例えそうでなかったとしても。 ”
物覚えが悪い、記憶力がない、そんな言葉で留めておくには疑問が残るほど、彼は病的なまでに物事を『記憶する』ということが出来ない。
否、正確に言うのなら『翌日まで覚えていられない』が正解に限りなく近いだろう。
本当に大切なものだと認識した事柄以外は全て、泡沫のように記憶から消え去ってしまう為、彼は対処療法してメモ帳を持ち歩きそれに記してゆくことで、生き辛さを軽減する術を学んだ。
たまに、メモ帳の存在も忘れてしまうようだが。
👑 ——— 𝐂𝐥𝐞𝐚𝐧 𝐅𝐫𝐞𝐚𝐤
“ 汚れてしまう。穢れてしまう。 ”
“ それは自己防衛本能の表れだ。 ”
彼は革手袋を肌身離さず身に付け、決して公の場で素手を晒すことをしないくらい潔癖だ。
その割に革手袋越しや髪になら触れるに躊躇することは無いが、少なくとも極力露出を抑えた服装を好むのはこれの所為だろう。
革手袋無しで触れることを許せる存在すらかなり貴重であることに加えて、長時間素肌で触れ合える存在は居ないと言っていい。
大抵の人間は彼が革手袋を取った姿を見たことがなく、また同じように素肌を晒すことを良しとする他者は居ない。
彼曰く、「 汚れてしまうだろう 」、と。
👑 ——— 𝐒𝐩𝐢𝐜𝐞𝐬
“ 卓越した成績を残し、家名に恥じぬ行いをすべきである。 ”
“ けれども、過ぎて無様になるべきではない。 ”
時折、自らの出自をひけらかすような言動をする彼だが、それに相反して冗談や冗句をよく好む。
寧ろ、高圧的な発言自体が彼にとっての冗談に区分されると言う方が正しいだろう。それしか、知らないのだ。
言葉選びと比べてではあるが、彼の声音に王族を誇る気持ちや、人を跪かせ操ろうとする意図は感じられない。
下世話な話題であろうと、-過ぎれば苦言を呈することこそあるものの- 決して耳にするのも嫌だと拒むことはない。
彼は尊敬こそされど、遠巻きにされることは望んでいない。
だからこそ王宮育ちの彼が出来る精一杯の———言ってしまえばかなりタチの悪い冗句を繰り返すのだ。
👑 ——— 𝐈𝐦𝐩𝐨𝐫𝐭𝐚𝐧𝐭
“ 例え万人に望まれない碧に産まれた子だったとしても。 ”
“ 家系に名を連ねる限り、王族に違いは無い。 ”
生徒会副会長として、王族として名の知れた彼であるが実の所、国王とも国母とも血が繋がっていない。
故に絆も信頼も縁も、何もかもが薄い偽りの家族ではあるが、彼は同い歳の義弟のことを、それはもう大切に、宝物のように想い好いていると言って相違ない。
SMAmに入学を決めたのもが多大な寄付をしていたこと、そして自らに魔法の才があったからに違いないが、最も彼が重要視したのは義弟に付いていくという、ブラコンじみた理由である。
言葉通り、何よりも義弟を優先する。溺愛、と言うよりは、信仰に近いものがあるだろう。
正当な王族の血を継ぐ義弟がこの世で一番優秀で、尊き存在だと心の底から思っていて、彼は義弟を王にする為、王になった義弟に仕える為に生きていると言い切っても構わない。
周りが可笑しいと思うくらい弟を、———王を愛している。
【 備考 】
「 困ったな、要点を砕くことは差程得意ではないんだが……。 」
「 しかし君が気になると言うのなら、どうぞ、私のことを知っていってくれ。 」
「 国交に響かない範囲で、な。 」
👑 ——— 𝐏𝐞𝐫𝐬𝐨𝐧𝐚𝐥
一人称 / 私
二人称 / 君、貴方、呼び捨て
👑 ——— 𝐄𝐥𝐞𝐜𝐭𝐢𝐯𝐞 𝐒𝐮𝐛𝐣𝐞𝐜𝐭
・魔法実技( 防衛術・攻撃術 )
・体育
・占い術
・剣術
・美術専攻
👑 ——— 𝐇𝐚𝐛𝐢𝐭
彼は元来保有している魔力量が尋常ではないレベルで多く、それ故に持て余す魔力をどうにかかき消すために、幼いころから水を操る魔法ばかりを好んで使っていた。
水中でもはっきりと形が認識できる摩訶不思議な水だ。
教育係は頭を悩ませることとなったが、その分熟練度は頭ひとつ抜けていると言ってもいい。
金魚や小魚、蝶々、時には小動物などを精密に象って動かして遊ぶのが、幼少期のブームであったらしく、よく義弟に見せては楽しんでいたようだ。
それは今も変わらず、頻繁に水を操って戯れさせている様子がみられるだろう。
彼にとって水は友達である。
👑 ——— 𝐌𝐨𝐧𝐚𝐫𝐜𝐡
彼は動物に好かれるタイプである、正式には、動物にひれ伏されるタイプと言った方が正しいか。
犬や狼、猫、その他自然に生きる動物、魔法動物に至るまで彼の前では非常に静かで、礼儀正しい。時折土産を渡されることもある。
……と、いうのも、定期的にあらゆる所に迷い込み、動物の縄張りにノコノコと侵入してその度に襲いかかってくる動物をシバいて、また侵入してを繰り返した結果、ボスとして認識され始めている為である。本人は覚えていない為不思議がっている。
👑 ——— 𝐄𝐝𝐮𝐜𝐚𝐭𝐢𝐨𝐧
記憶力に多大な問題がある彼だが、学校での勉学面では一切問題が無いように見える。
幼いころから施されている英才教育が実を結んでいる事に加え、彼自身の理解の速さで成績も上位に常駐しており、人に教えることも問題は無い。
また、部活動に属していないながらも乗馬、剣術、ヴァイオリン、刺繍と多岐にわたる才能が開花しつつあるようだ。
👑 ——— 𝐌𝐞𝐦𝐨𝐫𝐲
三年生に進級した現時点の彼が覚えている人物といえば、家族と、義弟に関する彼が知り得る全てのことと、同室の彼と、生徒会の仲間たちと、ごくごく親しい仲の数人と……言ってしまえば、それだけである。
寝て起きたら知らない場所だなんてことは彼にとってよくあることで、親しく話しかけてきた相手に答えている間でも、その相手が誰なのか一切思い出せないことが殆ど。
👑 ——— 𝐑𝐨𝐨𝐦
良くも悪くも、彼が持ち込む荷物は少ない。
多くを持ってもすぐ忘れてしまうこともあるが、そもそも祖国から持ち出した物がかなり少なく、また差程買い漁る性分では無いことが理由となっている。
しかしその分目を剥くほど高価な物が殆どを占めており、数は質素ながらも総金額はとても、かなり……かなりのものである。
ヘアブラシ、鏡台、衣服、幾つかのアンティークジュエリーなどなど。机の上にある置かれている、中に珊瑚やシーグラスの詰められた小瓶は、他と不釣り合いながらも彼にとって大切な物だ。
たまに祖国から便りが届くことも珍しくない。
👑 ——— 𝐏𝐚𝐬𝐭.𝐈
彼の記憶は途切れ途切れだ。小さい頃のことは殆ど覚えていないし、実の両親の顔も、親戚も、兄弟姉妹がいるのかどうかすらも分からない。両親に付けられた、自分の名前すらも知らない。
けれど彼の脳裏に強く、何よりも強く、呪いのようにこびりついて離れない記憶がある。
『 何か 』に追われていたこと。『 何か 』を失ったこと。
身体を覆う無数の網と、硝子の向こう側から此方をじっと眺める無数の目。
ひとが、 めが、 こちらを、 ずっと。
あかい、 ち、が———。
「 ……嗚呼、誰だっけ。 」
対価は、記憶の欠落。
———……
——— 解離性健忘。それに伴う記憶障害。 ———
彼の記憶の問題は生まれつきでは無い。
彼自身はもう覚えていないが、美しい翡翠の鱗を持つ人魚であった彼が人間の乱獲に合い、観賞用として見世に並べられていたこと。
住んでいた海から攫われ、知らぬ存在に囲まれたことによる過度なストレス。
そして目の前で家族が締められ、捌かれ、食われたことへの現実逃避。
齢五つにも届いていなかった幼い彼がどうにか忘れようと、これ以上傷付かないように無かったことにしようと、藻掻き続けた果てに『 全てを忘れられた 』が『 全てを覚えられなくなった 』。
——— 名も残らない人魚の物語は、ここで終わり。
👑 ——— 𝐏𝐚𝐬𝐭.𝐈𝐈
王族の養子として引き取られた彼に、求められたものは決して難しくない。
初めに、長兄として相応しい行動を心掛けること。
次に、弟と仲良くすること。
最後に、国に馴染み、国を愛すること。
しかし聡明な彼は知っている。
例え全てを統べる国王が、刻々と眠り続ける国母が、愛する義弟がそれを願っていても、周りが必ずしも同調するとは限らないことを。
有象無象の臣下が彼に、王のために死ぬ事を求めていると。
「 皇嗣殿下におかれましては、御機嫌麗しく。 」
彼はFalsa -偽り- の名から逸脱しないよう、ただ偽の王族として従順に国の傀儡である事を心掛けた。
王位継承権が彼に回るのではと危惧し始めた側近たちを刺激しないよう、義弟こそ王に相応しいと公言して。
尊き身の義弟に危害が及ばないように、悪党からは身を呈して守り、毒味を自ら買って出て。
度重なる折檻を受けても、不気味がられる程に微笑みを絶やすことなく、決して心配をかけないように。
「 謁見の場を賜りましたこと、恐悦至極に存じ上げます。 」
そうしている内に泣き方も、笑顔以外の表情も、痛みもよく分からなくなってしまったが、彼にとっては些細なこと。
だって彼には、“ おとうと ” が居る。
最初は洗脳じみた教えだったとしても、今、彼が義弟を愛していることに変わりはない。
👑 ——— 𝐏𝐚𝐬𝐭.𝐈𝐈𝐈
「 過去なんて追っていても何にもならない。 」
「 心配しないでくれ。確かに私自身も記憶力に問題があることは認識しているし、それは問題だと思っている。 」
「 けれど『 何も覚えられない 』というのは、あながち悪いことばかりではないんだよ。 」
「 精神衛生上悪いことも全て忘れてしまうから、何にも気を病むことがない。至って健康体さ。 」
「 本当に大切なことだけなら覚えて居られるんだ。都合のいい脳だとは思うが、今この時だけは幸運に思う。 」
「 ———君みたいに、私が忘れているだろうと先走って、ノコノコと姿を現す不届き者が一定数いるからな。 」
『 ——— 覚えたぞ。 』
『 おまえの顔。 』
彼にとって、義弟は唯一無二の存在だ。
如何なる危険にも晒されてはならず、陽光の元で笑っているべき大切な宝物。国宝として、国の心臓部に必要不可欠な存在。
それ故に命を狙う不届き者が絶え無いため、本当は、入学すらもさせたくはなかった。危険な国外に、おめおめと行かせたくは無かったのだ。
しかし王族の血を引かない彼は王宮で一切の発言権を持たない。
皇子の将来を左右する決定に関してなど言語道断である。
故に彼は、自らも着いて国を出ることで、サザリウム内で降りかかる火の粉を全て振り払うことを決意した。
刺客を殺めることなんて、今更、後悔も何も湧いてこない。
———彼にとって、学友も、教師も、サザリウムに居る全ての存在が等しく心許す存在であり、同じように全ての存在が等しく危険因子である。
👑 ——— 𝐍𝐨𝐭𝐞𝐩𝐚𝐝
彼が所持しているメモ帳は少なくとも十数代目で、それら全てが寮室にある机の引き出しの中に大切に仕舞われており、時折持ち出されることも少なくない。
内容は様々だ。担任の教師の名前に始まり、クラスで会話を交わした人物の名前と情報、行事に関すること、生徒会に関すること、学校に関係することだけでも沢山ある。
中には毒味の手順だとか、義弟について、祖国への連絡手段、定期報告の内容などが雑多に書き記されているページも存在する為、人が気軽に見ることはあまりおすすめ出来ない。
彼のように、見たもの全てを忘れられる才があるなら別の話だが。
👑 ——— 𝐒𝐞𝐜𝐫𝐞𝐭
彼の身体には、過去に折檻で残った傷が、薄くではあるがかなり多く残っている。
背中を中心に腕、手、足に残る傷は、彼にとって恐怖の対象だ。
中でも手のひらに出来た傷は肉が裂けたように醜く抉れてしまっており、常に手袋で隠しておかないと気が済まないくらいには嫌っている。
何よりも、折檻で傷付き血に塗れた手で触れた人が、彼で汚れてしまうことを恐れている。
👑 ——— 𝐌𝐮𝐬𝐢𝐜
「 からっぽのまにまに / キノピオピー 」
いつかここで生きていたことなど忘れちまうから、ねえ
触れて狂える 泡沫の日々をよく見ておくよ
?si=dNtVV4BCaQe7drx7
「 永遠 / 香椎モイミ 」
あの日に泣き叫んだ 言葉の意味が今
透明になる 忘れてしまう
もう二度と帰れない
?si=qi6I9wMmZikMkEC4
「 バニタス バニタス / くろゑ 」
舞い、踊れ! 己の骸を胸に!
食え! 騒げ! その身が朽ちて土に帰すまで!
?si=DwSCI5Rhm6dst2in
【 個人魔法 】
「 - Pulvis et umbra sumus. - 」
「 私たちは塵であり、影である。 」
“ 没せよ。 ”
杖を振り、剣を携え、穹に一突き。
そうして紐解くこの個人魔法は、水の扱いに長け、王に仕える彼にこれ以上無いほど相応しい。
彼の意に沿う従順な兵。彼の一声で惜しむことなく命を散らせる、彼の犬。
大量の魔力消費と、大量のマリンスノウを排出することと引き換えに、彼の手足のように動き生きる数多の『水の兵士』を創り出すことが出来る。その数、数百とも、数千とも。
彼一人で、大隊にも引けを取らない戦力を有することが叶うのだ。
兵士ならば武器も持つだろう。作り物ならば恐怖心も持たないだろう。
この個人魔法は水の兵士を創り出す事のみに特化しており、その後どう動かすかは発動者の力量にかなり左右されるものがある。
時に四桁に迫る程の軍勢を扱うことが出来るのは、一概に彼が産まれ持ちえた魔力量の多さと、幼い頃から魔法で水を操る事に熱心だったことと、命を賭す覚悟と、全てを客観的に見る彼の癖が功をそうしている。
どれかひとつが欠けていれば、彼と言えども全力を出すことが出来ずに終わることだろう。
——— と、まるで戦闘面に全てを注いでいるような表現をしたが、実の所は創り出される水の兵士は彼がそう扱っているだけで、簡単に言えば便利なお手伝いさんのような一面も持ち合わせている。
重い荷物を持ってもらったり、人手が足りない時に手伝って貰ったりと、人数が一人から調節可能なのだからなにも実践に扱わずとも十分有用なものだ。
そもそも、彼も体の良い召使いのような運用方法を用いることが殆どだ。
だからこそ、何処が限界なのか彼以外誰も知りえないとも言えるのだが。
【 好 】
♚ 義弟
何よりも大切だと言い切れる。唯一無二の存在。
♚ 剣術
何かを考えたい時、無心に訓練をする癖がある。
♚ 珈琲
何も入れず苦いままの珈琲は頭がスッキリとして好き。
♚ キャンプ
全く似合わない、けれど開放感を得るには最適だ。
♚ 面白い者
眺めていたい。
♚ 冗談・冗句
面白おかしい事を言うと緊張が解けると聞いた。
♚ 健啖家
見ていて気持ちいいことこの上ない。もっと食べさせたい。
【 嫌 】
♚ 手を見られること
どうしてもこれだけは、そもそも素手になる所から勘弁。
♚ 争い
見ていると悲しくなる。
♚ 無礼な者
嫌いじゃない。苦手なだけ。
♚ 遠慮
しなくていいとは言えないが、望むならしないで欲しい。
♚ 茄子
食感も味も見た目も全てが気に入らない。
♚ 鞭
打たれれば痛いと、脳が覚えている。
【 得手 】
♚ 潜水
生まれが浅瀬で育ちが深海の王国なのだから、当然とも言える。
♚ 剣術
幼いころから叩き込まれており、他の武器よりも扱いが飛び抜けて上手い。
♚ ヴァイオリン
絶対音感も相対音感もない、ただの趣味だ。
♚ 刺繍
思い付きで始めたらびっくり、思っていたよりのめり込んだ。
♚ 水の扱い
普段から毎日のように扱うため、他のどの魔法よりも長けている。
♚ 毒味
同年代の誰よりも長けていると言えよう。
簡単に死なないよう、耐性が付くように努力もした。
♚ 暗器の扱い
何故だと思う?
【 不得手 】
♚ 記憶すること
どうしても難しい。忘れたくないものもあるので困りもの。
♚ 食べ歩き
興味はあるが、やるとなるとどうも気が引けてしまう。
♚ 叱咤激励
相手が誰であれ、度合いは違うがどうしても甘やかす方向に舵が切られる。
♚ 息抜き
公と私の切り替えが下手。全てが公になってしまう。
♚ 乾燥
人魚である為か、空気の乾燥に滅法弱い。
♚ 寒所
寒い部屋や冬が苦手。
【 属性 】 受寄両刀
【 SV 】
「 ふむ……表情が硬いな。私が生徒会に属しているから気が引けるのか? それとも、この名のせいだろうか。 」
「 やあ、おはよう。 いい天気だな。 ところで、君は誰だっただろうか。 」
「 私も君のように、街へ遊びに行ってみたい。 同年代の学生らは皆、夜遊びや食べ歩きをするものなんだろう? 体験してみたいんだ、それを。 」
「 私は本来、祖国のような深海ではなく、もっと浅瀬で暮らす人魚なんだ。 珊瑚礁の海で暮らしていたらしい。 ……ああ、らしいというのも、私がそれを覚えていなくてな。 」
「 すまないが、あまり手に触れないで貰えると助かる。 他ならどこでも構わないぞ。 ほら、髪とかどうだ? 」
「 ウェルのことが聞きたい? ふふ、私に聞きに来るとは中々に分かっているじゃないか。 いいよ、何でも話してあげる。 」
「 小さい時に……ウェルがな、私の出す水魔法をそれはそれは楽しそうに見てくれたんだ。 それがどうも嬉しくて……子供じみた理由だろう? 」
「 こら、待ちなさいウェル。 まだ毒味をしていないから食べちゃ駄目……ああもう、だめだってば。 」
「 御義父様は良くも悪くも、養子 -私- と実子 -ウェル- の区別を為さらない。 あの方は、そういう御人だ。 そうじゃなければもう少し、非行に走れたかもしれないのに……、なんて、冗談だ。 」
「 将来の夢、か。 ……ふむ、今まで考えたことがないから、些か難しいな。 」
「 叶うなら、『 宰相 』か『 近衛兵 』になりたい。 そうすれば義弟に仕えたいという私の夢も、駒にしたがる臣下たちの企みも、同時に叶えられるだろう。 」
「 けれど王の為に……他でもないウェルの為にこの命を散らせるなら、本望だ。 それ以上に望むことは無い。 」
「 過ぎたお節介は身を滅ぼす恐れがある。もし私と友好的な関係を築きたいのであれば、適度な距離感を保つよう務めることだ。 」
「 ふふふ、愛いなぁ、君は。 頭を垂れてはくれないか? 撫でたい気分なんだ。 」
【 CP 】 可
【 募集関係 】
💚 ——— 興味( 立場不問 / 一人 )
貴方は彼にいつも笑顔を届けてくれる。息抜きを教えてくれる。
柵など全て忘れて生きることが許されているような錯覚がして、寂しいながらも彼は貴方との時間を楽しみにしています。
💚 ——— 尊敬( 教師 / 一人 )
彼はこの学校の中で真っ先に貴方の名前を覚えた。
貴方のことを慕い、尊敬し、ことある事に名を呼ぶでしょう。
💚 ——— 不和( 立場不問 / 一人 )
貴方と彼は少し仲が悪い。背景に亀裂が走る描写の錯覚をするくらいには。
彼が目立って嫌悪を向けることはないけれど、どうしても言葉選びに棘が生えてしまう様子。
忘れてないから、どうでもいい訳じゃないみたい。
💚 ——— 信頼( 生徒( 三年生 ) / 一人 )
彼は場所が覚えられない為、直ぐに迷子になる。
そして、貴方はどこにいても最終的には見つけてくれる。
まるで発信機でも付いているか、気配でも追われているかの様。
それがどうにも嬉しく思える。
💚 ——— 憂虞( 立場不問 / 一人 )
貴方が怖い。目が、手が、声が怖い。
どうしてそう思ってしまうのかは分からないけれど、どうしてか近付きたくない気持ちに苛まれてしまう様です。
でもきっと何かをされた訳じゃない。
なぜ恐ろしいのか、彼にもてんで分からないのです。
💚 ——— 知己( 生徒(三年) / 一人 )
貴方は彼を……否、ファルサになる以前の『彼』を知っている。
幼馴染か、友人か、親友か、それとも単なる知り合いか。
貴方が何処に属していたのかは分からないが、貴方にとって彼は知己である。
彼も、貴方に懐かしさを覚えているみたい。
💚 ——— 恋情
愛い人。此処で見つけた、心の拠り所。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
上記以外の関係も大歓迎です。「知己」「恋情」は踏み込んだ関係の為、要相談とさせてください🙇♀️
私からその他の関係も打診させて頂くかもしれません。よしなに🙇♀️